今年も「ジョウさん」がやってきた

ピイッ、ピイッ♪　と
笛を吹くような鳴き声が聞こえてきませんか？
毎年１０月のおわりころに姿を見せてくれる野鳥
ジョウビタキです。

ジョウビタキの鳴き声として、よく紹介されているのが
「ヒッヒッ」とか「キッキッ」のあとに「カッカッ」と鳴く
と書いてあるけれど
私には行進の時に吹く笛のような「ピイッ、ピイッ」に聞こえます。
寒い日の朝に窓を閉めていても聞こえてくる、透き通るような声。

窓を開けて、姿を探すと・・・だいたい同じ場所にいます。
近所の家のアンテナの上。
よぉーく耳を澄ませると
ピッのあとに小さくカタカタ震わせるような音がします。
このカッカッ音が火打石をカッカッする音に似ているから
火を焚く→ひたき→ヒタキ　
ジョウは漢字の「尉」で銀髪、能の翁などの意味だそう。
それで「ジョウビタキ」だなんて
日本人のネーミングセンスって素晴らしいわぁ

だけど、銀髪なのはオスだけの特徴。
名前を付けた人はメスを見ないで決めちゃったのか。

鳴き声を聞いて姿を探すと、見つけられるのはオスなので
それも仕方ない話。
私だって、最初の数年間はジョウビタキのオスしか見つけられなかった。
繁殖期ではない時期にやってくるので
基本、オスとメスは一緒にいないし。
いつかジョウビタキのメスも見てみたいな～と思っていたら
去年、初めて見ました。
しかも目の前、１メートルもないくらいの距離で。

通勤時に梨園（りえん、じゃなくて、なしえん）の近くを通るのですが
その辺りを縄張りにしているようで
木にとまっていたり、塀の上にいたり
ある時は、地面にいてビックリしたことも＾＾
メスのほうが警戒心が低いのかも？

「ジョウさん、おはよ～」と声をかけるのが常ですが
これって、知らない人から見たら
ちょっと怪しい人ですね。

オスは家の庭にもやってくるので、その姿をじっくり観察。
銀髪にオレンジ色の体、紋付き袴を着ていると言われる羽の模様
野鳥たちはみんなかわいくて
バードウォッチングはやめられません。

タグ：ジョウビタキ